包茎治療の失敗で「見た目が変になった」「感度が落ちた」という声を聞くと、不安になるのも当然です。
でも、失敗の原因を知り、事前に対策すれば回避できることも多いのです。
この記事では、よくある失敗パターンと、安心して治療に臨むための準備ポイントを詳しく解説します。

メンズクリニック・サーチ編集部
包茎に悩む男性読者の視点から、各クリニックの情報を日々調査。わかりやすく整理し、お役立ち情報として発信します。
包茎手術の失敗例にはどんなものがある?
包茎手術では、勇気を出してやったのに「失敗した!」というケースがあります。
特に自由診療で審美的な仕上がりを求める人にとっては、大きな後悔につながっているケースあり……
各包茎治療クリニックの失敗事例をまとめると、以下の5パターンに整理できます。
主な失敗例(概要)
失敗例 | 内容と原因 |
---|---|
ツートンカラー | 色の異なる皮膚がつながり、段差が目立つ |
ケロイド | 傷跡が盛り上がり、見た目や感触に違和感 |
ペリカン変形・提灯変形 | 余った皮膚が膨らみ、不自然な形になる |
切りすぎ・余らせすぎ | 勃起時の突っ張りや見た目の違和感が発生 |
性感低下・遅漏 | 裏スジ(包皮小帯)切除による感覚変化 |
ツートンカラーになったケース
ツートンカラーは、切除縫合個所で陰茎の皮膚の色味が2色に分かれてしまう状態です。
ピンクっぽい色(包皮内板)と茶色(包皮外板)が突き当たるような見た目は、いかにも治療したと見えてコンプレックスにつながることが想像できます。
機能目的だけの治療では、審美性が求められずに、手術後に深刻な失敗と感じて後悔につながることもあるため、皮膚の色の変化に関する事前確認は必須です。
ケロイドになってしまったケース
ケロイドとは、縫合個所がみみず腫れのように傷が盛り上がって治癒し、赤みや痛みが続く状態です。
もともとケロイド体質を持ちケガの傷跡が残りやすい方は要注意で、カウンセリングの際に医師へ相談することが推奨されます。
ペリカン変形や提灯変形になったケース
ペリカン変形は、ペニス裏の縫合部分が、ペリカンのくちばしの様に袋状に膨らんだ形状になるもので、「亀頭直下法」で縫合のバランスが悪いと起こる症状とされます。
一方、提灯変形は、ペニスの先が提灯の様にぐるっと膨らむ状態で、「亀頭直下法」での包皮の切除でリンパの流れを阻害する事により起こる症状とされます。
術後2~3週間のダウンタイムで腫れが引かず、長引く様であればペリカン変形が疑われるとのことなので、提灯変形を含めてアフターフォローのしっかりしたクリニックでの手術が安心だといえます。
包皮を切りすぎ・余らせすぎのケース
包皮の切除量によって、切りすぎれば勃起時に突っ張りや痛みを引き起こし、逆に余らせすぎれば見た目の改善が見込めません。
術後の多少の突っ張り感は、多くのクリニックの医師が感じる場合があるとコメントされており、皮膚は伸びるものなので経過観察も必要な症状です。
性感の低下や遅漏につながるケース
包皮小帯(裏スジ)は敏感な神経が集中する部位といわれ、この部分を切除してしまうと、性感が低下したり、射精に時間がかかる(遅漏)とも言われます。
感度は性的満足度につながり、術後の満足度として気になる部分です。
施術方法の選択時に感度の変化についても、しっかり相談しましょう。
包茎手術が失敗する原因とは?
手術の失敗要因は以下の3つに整理できます。
- 医師の経験・技術不足
- 保険適用手術による審美性の欠如
- カウンセリング不足による認識のズレ
医師の経験・技術不足
包茎手術は、経験や技術で仕上がりに大きな差が出るといわれ、実績の少ない医師だと切除のバランスや縫合が整わず、トラブルの元になります。
施術を行う医師をしっかりと確認し、手術を任せて大丈夫か?カウンセリングでしっかりと確認する事で、回避できるポイントです。
保険適用手術による審美性の欠如
保険適用の手術は医療費を抑えられますが、医療的な機能回復が目的のため見た目は重視されません。そのため、ツートンカラーや傷の目立ちやすさなど、見た目のトラブルが起こりやすい傾向にあります。
見た目を気にするなら、自由診療の美容形成手術を選ぶ必要があります。
カウンセリング不足による認識のズレ
事前のカウンセリングで医師とイメージのすり合わせができていないと、仕上がりに不満を感じる可能性が高くなります。
「説明を聞いていなかった」「術式を選ばせてもらえなかった」という相談は、国民生活センターにも複数寄せられています。
事前説明では、医師に聞きたい内容をリストアップしておいて、漏れなく確認しましょう。
包茎手術が怖いと感じる心理
包茎手術に対する「怖さ」は、痛みや仕上がりへの不安から来るものです。ここでは代表的な心理的障壁を紹介します。
手術による痛みや後遺症への不安
「麻酔が痛そう」「術後が痛そう」など、痛みに対する恐怖は自然な感情です。術後数日は腫れや軽い痛みが続くことが多いため、生活に支障が出ないか不安になってしまいます。
ただし、鎮痛剤や術後のアフターケアで対処できるケースがほとんどです。
見た目が変になるのではという恐怖
仕上がりが不自然だったらどうしよう、と思って手術に踏み切れないケースもあります。
特に「人前で見られたときに恥ずかしい思いをしたくない」と考える人にとっては、見た目の完成度は重要なポイントです。
こうした不安は、事前カウンセリングで症例写真などを見ながら医師にしっかり相談することで解消しやすくなります。
誰にも相談できずに一人で悩んでしまう
包茎の悩みはデリケートで、家族はもちろん友人にも打ち明けづらいものです。ネット検索だけで判断し、不安を膨らませてしまうケースです。
一人で悩んでも解決はできないので、匿名でも相談ができるクリニックという方法もあります。
包茎手術で後悔しないためにできる対策
後悔を防ぐためには、準備段階から正しい行動をとることが重要です。以下に3つの具体的な対策を紹介します。
事前カウンセリングで不安を解消する
包茎手術の内容やリスクをしっかり理解するには、事前のカウンセリングが不可欠です。手術内容や麻酔の方法、仕上がりの見た目、費用について確認しましょう。
但し、国民生活センター『美容医療サービスにみる包茎手術の問題点』では、「緊急性のない施術に対し、医療機関を受診したその日に施術を受けるのはやめ、医者の説明、内容、金額に納得できたかを検討しましょう。」とのアドバイスもあります。
焦って契約するのは危険で、複数の医療機関で話を聞くことが大切です。
実績が豊富な専門医を選ぶ
手術の質は医師の経験に大きく左右されます。症例数が多く、審美的な仕上がりにも配慮している専門医を選ぶと安心です。
公式サイトで過去の施術例が紹介されているクリニックは信頼性が高く、カウンセリング時に過去の症例写真を見せてもらえるか確認しましょう。
希望の仕上がりを具体的に伝える
「自然な見た目にしたい」「2トーンカラーは避けたい」など、自分の希望を具体的に伝えることで、医師との認識のズレを防げます。
曖昧な要望ではなく、「理想の形」を明確に共有することで、満足のいく仕上がりにつながります。とにかく納得いくまで相談する姿勢が大切です。
包茎手術の修正はできる?失敗した場合の対応法
万が一仕上がりに不満があっても、修正手術で改善できる可能性があります。
修正手術が可能なクリニックを探す
再手術は難易度が高くなるため、より専門性の高い医師が求められます。ホームページや口コミで「修正に対応」と明示しているクリニックを探しましょう。
診察時には再手術の成功率やダウンタイムも確認しておくと安心です。
治癒まで待つべきケースと再手術が必要なケース
手術直後の腫れや違和感は、経過を待てば改善していきます。
焦ってすぐに再手術を検討するのではなく、クリニックの再診での様子を見ましょう。一方で、明らかな変形や痛みが長期間続く場合は、再手術も前提に相談しましょう。
施術後のトラブルでの相談先
トラブルが起きた場合は、まず施術を受けたクリニックに連絡を。
対応が不誠実だったり、再手術に応じてもらえないときは、消費生活センターや医療安全相談センターなど公的機関に相談する方法もあります。
国民生活センターでも美容医療トラブルの相談窓口を設けており、早期相談が解決の鍵です。
クリニック選びで失敗を防ぐチェックポイント
手術の成功には、信頼できるクリニック選びが欠かせません。ここでは見るべき3つのポイントを紹介します。
施術実績や専門性を事前に確認する
クリニックの公式サイトで「症例数」「医師の経歴」「手術方法」を確認しましょう。経験豊富な医師が在籍しているかが失敗を避けるカギです。
また、実名入りで医師が紹介されているか、施術実績が具体的に記載されているかも判断材料になります。
アフターケア体制が整っているか調べる
術後の相談や経過観察をしっかり行ってくれるかどうかは非常に重要です。特に「再診無料」「24時間相談受付」「電話・メールサポートあり」などの表記があるクリニックは安心です。
術後トラブルの対応力が、そのまま信頼度に直結します。
口コミや評判の信頼性を見極める
ネット上の口コミを見る際は、極端に評価が高い・低い内容には注意が必要です。実名の体験談や第三者のレビューサイトの情報が参考になります。
Googleマップや医療ポータルの口コミなど、複数の情報源を組み合わせて評価すると信頼度が上がります。
まとめ|包茎治療で「失敗・怖い」を防ぐための対策を知ろう
包茎手術を検討する際に「失敗したらどうしよう」「怖い」と感じるのは自然な感情です。しかし、正しい情報を得て、信頼できるクリニックを選び、しっかりと準備をすれば失敗のリスクは大きく減らせます。
国民生活センターも、焦って契約せず納得してから手術を決めるよう呼びかけています(※国民生活センター 2016年)。
後悔しないためには、事前の情報収集と事前カウンセリングでの納得のいくクリニック選びが重要です。